Archive for 4月, 2018

笑顔の引き出し方

こんにちは、涼子です。

私はお仕事で月に何回かモデルさんのコンポジット用写真の撮影をしています。
コンポジット撮影は一般の方のプロフィール撮影とは違うアプローチや考え方で取り組んでいます。
大それた内容ではありませんが、その時の考え方をご紹介しますね。
モデルさんやモデルを目指したい方、カメラマンさんの参考になればと思います。

撮影するモデルさんはまだコンポジットのない新人さんから、そろそろ写真を入れ替えたいベテランさんまで様々です。
プロとはいえ、まだ撮影に慣れていない新人さんだとスタジオに入った雰囲気だけで緊張してしまって笑顔がかたくなってしまうことがあります。

私のやるべきことは「さわやかでナチュラルな笑顔で、被写体の魅力を引き出してお仕事に繋がるようなコンポジット用写真を撮影する」(モデル事務所様のご依頼として)というところです。
一般の方のプロフィールなどであれば「たまたま笑った」というところを撮っても素敵な写真になるのですけれど、撮影対象は「被写体としてのプロ」なわけです。
カメラマンである私達が「これと同じ写真を撮ってください」と、過去の自分の作品(セットアップ写真)を見せられた時に「それ、テキトーに設定してたら撮れたやつなんで無理です〜」と言ってはいけないと思っているのですが、モデルさんも同じく「たまたまうまく撮れたので、その表情は無理です〜」ってのはNGだと思います。
そのためモデルさんのコンポジットに使われる写真は「偶然笑った表情」ではなく「自分でコントロールしたナチュラルな笑顔」であることが重要と考えています。

その時に可愛く撮れればいいわけではなく、その後のお仕事に繋がり、更にそこでもご活躍いただけるようにと意識しています。

私が撮影前、又は撮影を始めて数枚でモデルさんの雰囲気や特徴や癖を掴んだあとに、大抵お伝えすることが2つあります。
一つはここではお伝えできない企業秘密ですが、もう一つは、
「撮っても使わないけど、今思いっきり笑ってみて」
というようなことを言うようにしています(言い方は相手によってかわりますが)
自分のMAXの笑顔を知らずに一生懸命笑ってみても、私の感覚としてはせいぜい60%くらいしか笑えていないと感じることがほとんどです。
100%の笑顔を知っていれば、80%を出すことは簡単になります。モデルさん自身に表情のコントロールにおけるハードルを下げてもらいたいというのが狙いです。
また、その大笑いを写してモニターでモデルさんと一緒に確認することで「笑いすぎ〜 やりすぎー!」と笑い合ったりしています。
「笑顔を出さなきゃいけない緊張する撮影」ではなく、にこやかに和やかに撮影がすすむことで緊張がほぐれる効果が大事。
そこから笑顔の量を90%、80%と下げていって、そのモデルさんのベストを2人の共同作業で探し出します。
撮影中も良いところをめちゃめちゃ褒めます!だって「このモデルさんここがいい」って思ったら本人に気付いて欲しい!
そうして撮影した写真はとても良い表情で、自分のメソッドによって引き出された成果から信頼関係が築けると、もう少し踏み込んだ大胆な表情や、殻を破ったような思い切った表情もチャレンジしてもらいやすくなります。

もちろん、カメラマンにそういった部分をコントロールされたくない自分のスタイルを持ったモデルさんもいらっしゃいますし、モデルさんへの要求が高く「表情やポージングはプロなら出来て当たり前」というカメラマンもいます。

あくまで今回書いたのは私のスタイルで、新人さんや、笑顔のコントロールが苦手なモデルさんの時に意識しているポイントです。
モデルさんとは信頼関係を築き、共通認識を持ち、一緒に一つの作品を作り上げる中、まだ自分を上手く表現できなかったり慣れていない方にそっと添え木を置くような方法です。

「人を撮る」ということでくくると、一般の方のプロフィールもファミリーフォトもオーディション用写真もモデルさんのコンポジット用も同じですが、一つ一つの用途に合わせて撮影をします。

最後に、意外と難しい「100パーセントの笑顔を出す」方法ですが、カメラマンの私が笑顔を引き出すお手伝いする際にモデルさんによくかける言葉があります。めっちゃ恥ずかしいですがご紹介します。

「今、カメラマンからめっちゃ鼻毛出てる!すごい気になる!って思ってください」

よかったら真似してみてくださいね。

また、5月後半にポートレートのライティングを学びたい方向けのワークショップを開催予定です。
講師がセッティングしたものを撮るような講座ではなく、自分たちで考えて組み立てますので、次の日からすぐに取り入れることができるようになるためのワークショップです。
ご興味ある方は告知をお待ちいただくか、日程が決まり次第ご連絡いたしますので、
photo☆eik.jp(☆→@)までご連絡ください。

TAMRONレンズとD850で撮影するポートレート

こんにちは、涼子です。
いろいろなレンズの写りを見るのってとっても楽しいですよね!
ついつい、いつまでも検索して見てしまいます。

今回はTAMRONさんのレンズを使ってポートレートを撮影しました。
使ったレンズはこの2種類です。
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model A032)
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model F017)
プライベートでSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USDを、子供の運動会などで使用していて、それはそれは大活躍です。
まわりの保護者の方々に「大砲みたいだね…」と言われるのを楽しんで使っています。

今回撮影したSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDですが、「TAMRONさんといえばマクロ!」の印象が強いという方も多いと思います。
もちろん、そのイメージや期待を一切裏切らないレンズに仕上がっているのではないでしょうか。

マクロの作例はTAMRONさんのWebサイトに素敵なものが沢山掲載されているのでそちらを御覧頂くとして(サボってるわけじゃないですよ!)
今回はポートレートの作例をご覧いただきたいと思います。

SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model A032)

で、撮影した作例はこちらです。


model:Yukari Sakimoto
強い日差しの日中にビルの影で撮影しました。
日陰での撮影だとしても、コントラストがしっかり出ていてピント面が驚くほどシャープです。
開放での撮影ですが、肌の立体感や服のディテールもとてもよく出ていると思います。
地面の柄を見るとわかるのですが、ボケ方もナチュラルですね。
「マクロも撮りたい!でもポートレートも撮りたい!」
という欲張りな方には是非おすすめな1本です。

SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model F017)

次の作例は去年発売されたF2.8通しの標準ズームで撮りました。

model:Shion Hanakawa
こちらもビルの影です。
イメージに合わせて少し色温度を高めにしています。
こちらも開放での撮影ですが、レースや革の質感がよく出ていますね。
レタッチは一切していませんが、肌もとてもきれいに再現されていると思います。
なんといっても、使いやすい標準画角をカバーするズームレンズです。これが実売価格10万円くらいで手に入るのだから驚き。
写真が上手くなったような気にさせてくれるレンズだと感じました。

余談ですが、レンズ交換式のカメラを買ったばかりの方に「広角も望遠も撮れて、背景を綺麗にボケさせることができて、これ1本あればOKっていうレンズないですか?安いやつで」って聞かれることがあります。今までは「あったら私が買ってるよ」って言っていましたが、
これからはこのレンズを勧めようと思います!

TAMRONさんに伺ったところ、最近の製品は「開放から使える設計」を考えて作られているとのことで、両方のレンズ共美しいボケ感と、解像感が共存できています。
解像感重視の方もきっと満足するレンズなんじゃないかなぁ、と個人的には思います。
ぜひいろんな方に手にとってみてほしいですね。

そして、キレの良さがストロボを使った撮影との相性が良いと感じたので、ストロボを使ったポートレートの作例もまた次の機会にご紹介できればと思います。